初飛行は1942年12月。強力なエンジンにターボーチャージャを搭載し、完全武装だと 8t を超えるWW2で最大の単発単座戦闘機です。

卓越した上昇力と急降下の限界速度は、敵の戦闘機を寄せ付けず、高高度での優れた機動性に8門の機銃と、アメリカの巨大な工業力を象徴するような機体は、爆撃機としても活躍し、戦闘爆撃機というジャンルを確立しました。

反面、製造コストが高く、離陸滑走距離が長く、低空での小回りが苦手でドックファイトが得意なパイロットには嫌われたようです。

この機体のようにコックピットの後方が細く切り立った形状の機体を、レザー(カミソリ)バックと呼び、これに対し背中が平らでお椀型のキャノピーの機体をバブルトップと呼ぶようです。

キットはハセガワらしく最小限の部品数で良好なディテール、合いも文句なしですが、繊細なパネルラインは彫りが浅く、墨入れのふき取りでしばしば溝の中まで取れてしまうので、きっちり墨を入れたい人は若干の彫り増しが必要です。

塗装とマーキングは第56戦闘航空群 第61戦闘飛行隊 クリブ中尉機です。

デカールが薄く、白い部分が透け気味なのは改善して欲しい点です。ノーズアートの出来が悪く自作のデカールに換えました

アクセサリーメーカーが、この機体用のデカールを色々発売しているので、それらを使ってバリエーションを作るのは楽しそうです。

機体上部はオリーブドラブを吹いた後、Warhawk の時よりも自然な感じになるよう注意して暗色と明色の変化をつけました。

最近はハゲやチップを描かず、無機質な雰囲気に仕上げるのも良いかなと思います。

同じキットが在庫にあるので、次はノーズアートがトランプのイギリス機にしたいと思います。

Dec.05.2006