イギリスのタイフーン戦闘機は低空性能に優れ対地攻撃に活躍しましたが、上昇力と高空性能、急降下時の機体挙動に問題があり、こうした点を主翼の新設計と新エンジンによって克服した機体がテンペストです。

1944年4月から配備され、イギリス国内では優れた加速でV-1号の迎撃に従事し、ノルマンディー上陸以後は大陸での対地攻撃に活躍し、WW2で最良の低・中高度戦闘機と言われました。

いつものごとく店のジャンク・コーナーで買った箱無しの古いキットですが金型は現役のようです。

ジャンク・コーナーや見切り品コーナーが好きです。そこに有る古かったり、難有りだったり、不人気だったりするキットが、実際組んでみると素敵に仕上がるのにいつも驚かされます。

このキットの刻印は1967年。形状には色々と問題がありますが、オールド・キットのスピリットが感じられて楽しいです。



プラスチック原料をたっぷり使った形成が、現在の繊細なキットにない存在感を出しています。バリやヒケも無く合いもよく、作りやすいです。

さすがにデカールは劣化がひどくて使用不能で、マーキングは塗装です。白帯の小さな文字だけエレコムのタトゥーシールを使いました。


下地に銀色を吹き、本塗装後にリベット部分に1500番のサンドペーパーをかけ、凸モールドのパネルラインはデザインナイフの刃先でこすって銀色を露出しモールドを強調してみました。

ロケット弾の弾頭はオモチャっぽくなるのを承知で赤く塗りました。大真面目に作るより少し可愛らしく仕上げるのが好きなのです。



別の角度から撮った写真と風景、爆発の画像を合成してみました。

こんな風に遊ぶのも楽しいです。

Dec.31.2005